そして OS とは、operating system の略で、コンピュータ全体を管理している基本的なプログラムのことです。
パソコンは、様々なプログラムで動いていますが、その中には共通して使われる機能があります。
例えば、キーボードやマウスからの入力を受け付けたり、ディスプレイへ表示したりする機能です。
他にもメモリーやハードディスクなど、記憶装置からの読み込み、書き込み、ファイルシステムの管理などは、各アプリケーションプログラムから、共通して使われます。
このような機能を、各アプリケーションプログラム側で、独自に用意すると、プログラムが重複するので無駄になります。
またエラー原因になるかもしれません。プログラムは量が増えるほど、エラーが潜む確率が高くなるからです。
そこで、共通で使われる基本的な機能は、OS として用意しているわけです。
すると、アプリケーションソフトを開発する時には、OSの機能を呼び出すだけで、目的の処理を簡単に、そして正確に行なうことができます。
もちろんパソコンを利用するユーザーにもメリットがあります。
ワープロソフトでも表計算ソフトでも、「開く」、「閉じる」、「保存」、「印刷」などの基本的な操作は同じです。
GUIで操作するアプリケーションソフトでは、メニューやツールバーの見た目も同じです。
そのため、一つのアプリケーションソフトを覚えれば、他のソフトも基本的な機能に関しては、迷わずに操作することができます。
もしアプリケーションソフトごとに、操作方法が異なれば、いちいち覚えるのは大変だし、戸惑いますよね。
OSには、Linuxの他にもいろいろあります。Windows や Macintosh は有名です。
Linux OS が特徴的なのは、無償、または有償でも格安で提供されていることです。
またオープンソースで公開され、ライセンスの範囲内で、改変、再配布することが可能です。だから企業も参入しやすいのです。
Linuxは、OSの中核である「カーネル」と、OSを構成する他のプログラムから出来ています。
リーナス・トーバルズ氏が無償で公開しているのは、カーネルの部分です。したがってOSが無償というわけではありません。
他のプログラムと組み合わせてOSとし、無償で配布してもいいし、有償で販売してもかまわないということになっています。
通常は、OS以外にも様々なアプリケーションソフトを含めた、Linuxディストリビューションという形態で広まっています。