他にも FreeBSD や Solaris、Mac OS X 版などでも提供されている場合があります。
このように複数のプラットフォーム(機種、OS)で動作するソフトウェアを、「クロスプラットフォームのソフトウェア」と言います。
パソコンを利用する主な目的が、オフィスソフト、Webブラウザ、メーラー、画像編集なら、複数の OS で共通して使えるソフトウェアがあります。
普段から共通したソフトウェアを使うことで、OSをLinuxに切り替えることへの抵抗感は、ほとんど無くなります。
例えばビジネスでよく使われるオフィスソフトとしては、OpenOffice.org が有名です。
OpenOffice.org は、Microsoft Officeと互換性が高いオフィスソフトです。Microsoft Office形式のファイルを読み込んで、編集することもできます。
OpenOffice.org には、ビジネスで必要な、ワープロ、表計算、プレゼンテーション、データベースなどの機能が、一通り揃っています。
Microsoft Officeとの対応
・ワープロ Word → Writer
・表計算 Excel → Calc
・プレゼンテーション PowerPoint → Impress
・データベースAccess → Base
OpenOffice.org Base とは、Accessのようなデータベースです。
Windows版のAccessを購入すると、数万円もかかりますが、Baseなら無料で利用できます。
もちろんプログラミング言語(OpenOffice.org BASIC)や、統合開発環境も用意されているので、Accessのように業務システムを開発することができます。
またBaseは、AccessやMySQL、PostgreSQLなど、他のデータベースに接続することができるので、クライアント側のシステムとしても使えます。
OpenOffice.orgには、他にも Draw(描画)、HTMLエディタ、Math(数式エディタ)などのソフトウェアがあり、ビジネスで利用するには、十分な機能が揃っています。
しかも OpenOffice.orgは、標準でPDF形式で出力できる機能も付いているので、とても便利です。
他にも Linux と Windows の両方で使えるクロスプラットフォームのソフトウェアは、いろいろあります。
・Webブラウザ Firefox
・メールソフト Thunderbird
・画像編集 GIMP
これらのソフトウェアに慣れておくことで、OSが変わっても対応できるようになります。