実はLinuxは、Windowsユーザーにとっても、役立つ OS なのです。
Windowsユーザーが、Linuxを使うメリットには、以下のようなことがあります。
(1)古いパソコンを活用することができる。
Windowsパソコンを使い続けていると、新しいパソコンに買い換える時期が、必ず来ます。
OSの公式サポート期間が終了したり、動作が遅くなった、新しいアプリケーションソフトが使えないなど、理由は様々です。
人によって違いますが、3年~5年くらいで、パソコンを買い換えることが多いのではないでしょうか?
新しいパソコンに買い換えると、古いパソコンは、次第に使われなくなります。
使っていないパソコンが、周囲に何台もあるという人は、かなり多いと思います。私もその一人です。
ここで重要なポイントは、「動くけれど使われていない」ということです。機械はまだ正常に動作するのに、もったいないですよね。
そんな時は、軽量版のLinuxディストリビューションを使えば、古いパソコンを再活用することができます。
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使われなくなったパソコンを、Linux(リナックス)で再活用する方法。
(2)最新版のOSが無償で利用できる。
Linuxは、無償のものから、有償のものまで様々です。無償のLinuxディストリビューションなら、費用は全くかかりません。
無償のディストリビューションは、インターネット上で配布されているので、ダウンロードして利用することができます。
最新版のOSを無償で利用できるメリットは、とても大きいです。
Linuxでは、もし公式サポート期間が終了しても、新しいバージョンを再インストールすればいいだけです。
また、あるディストリビューションの開発が中断してしまった場合でも、他のLinuxディストリビューションへ切り替えるなどの選択肢が豊富なので、安心して使い続けることができます。
したがって、企業の倒産により、OSが使えなくなる心配が要りません。
(3)無償のアプリケーションソフトが豊富
Linux OS上で動作するアプリケーションソフトの多くが、無償で提供されていて、簡単にインストールすることができます。
したがって、ほとんどソフトウェアを購入することなく、すぐにでもビジネスで使えます。
Linux版で評判になったソフトウェアが、Windows版へ移植されるケースもあります。
そんな場合は、やはり本家のLinux版のほうが安定しているようです。
また最近は、最初からLinux版とWindows版の両方で提供されるソフトウェアも増えてきました。
日頃から同じソフトウェアを使っていれば、OSの違いは、ほとんど気になりません。
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Linuxは、Windowsと共通のアプリケーションソフトが多い。
(4)古い周辺機器が使える可能性がある。
例えば、最近のWindowsパソコンに接続する周辺機器(プリンター、スキャナ、キーボード、マウスなど)は、USBを使っています。
すると従来のシリアルポートやパラレルポートを使っていた周辺機器は、つなぐことができなくなる場合があります。
例えばプリンターです。
最新のパソコンの中には、古いプリンターが接続できないため、プリンターを買い換えなければならないことがあります。
USBに変換するケーブルも販売されていますが、価格が結構高いです。
もう少しプラスして、新しいプリンターを買ったほうが得策なケースも多いです。
そんな時は、古いパソコンにLinuxをインストールして使えば、古いプリンターが使えるかもしれません。
また、ディスプレーの解像度をわざと下げたい場合にも、Linuxは便利です。
最近のWindowsパソコンは、あまり解像度を下げることができません。
例えば私の家のテレビには、パソコンをつなげる端子が付いているのですが、解像度が高いと、表示できません。
そんな時は、パソコンをLinuxで起動して、わざと解像度を下げて使っています。
(5)Windowsが動かない時、Linuxでファイルを救出できる可能性がある。
Linuxは、Windowsのファイルにもアクセスすることができます。
最近のLinuxディストリビューションの中には、CDやUSBから起動できるものが、いくつもあります。
もしハードディスクの一部で不具合があって、WindowsのOSが起動しない場合でも、LinuxをCDやUSBからから起動して、ファイルを取り出すことが可能なケースがあります。
もちろんハードディスク自体が壊れているとダメです。またファイルが暗号化されていると、出来ないこともあります。
もしもの時のために、LinuxをCDやUSBから起動できる環境を整えておくと、きっと役立ちます。
少しでもいいので、普段からLinuxの操作に慣れておくと、緊急時に慌てる事はありません。
(6)ファイルサーバーやWebサーバーとして使える。
古いWindowsパソコンをLinuxで再活用すれば、ファイルサーバーやWebサーバーとして利用することも可能です。
スペック(性能)の低いパソコンは、軽量版のLinuxをインストールしても遅いことがありますが、それほど速度を要求されない用途なら、十分使える可能性があります。