カーネル(kernel)とは、オペレーティングシステム(OS)の基本機能の役割を担うソフトウエアのことです。
カーネルは、OSの中でも特に中核的なプログラムを指します。
このカーネルが、ハードディスクやメモリーなど、コンピューターの資源管理を行なっています。
また、コンピューターに接続された周辺機器や、アプリケーションソフトの監視などもカーネルの役割です。
他には、プロセス間の通信、割りこみ処理といった OS では大事な仕事も、カーネルによって行なわれています。
Linuxは、OSの中核である「カーネル」と、OSを構成する「他のプログラム」から出来ています。
Linuxは無償というイメージが強いですが、開発者のリーナス・トーバルズ氏が無償で公開しているのは、カーネルの部分です。
したがって Linux OS が無償というわけではありません。
Linux OS は、カーネルに更にいろんなソフトウエアを加えて構成されているので、必ずしも無償ではないのです。
他のプログラムと組み合わせて無償で配布してもいいし、有償で販売してもかまわないということになっています。
Linuxとは本来、OSの中核である「カーネル」を指す名称でした。
でも次第にOSを構成する他のソフトウェアや、アプリケーションソフト、インストーラー等を含めた Linuxディストリビューションを、Linuxと呼ぶようになってきました。
ディストリビューション = OS(カーネル + ソフトウエア) + アプリケーションソフト等
通常は、このLinuxディストリビューションという形態で広まっています。
Linuxを構成する全てのプログラムが無償のライセンスなら、ディストリビューションも無償で配布できる可能性があることになります。
だからLinuxディストリビューションには、無償で利用できるものと、有償なものがあるのです。
たとえ有料のLinuxでも、Windows と比較すると、導入コストは数分の一で済みますが。
Linuxディストリビューションの種類が多いのは、OSを改変して再配布できたり、いろんなソフトウエアを組み合わせることができるからです。
Linuxユーザーは、目的によってディストリビューションを選択できるメリットがあります。