オーストラリアの Barry Kauler氏によって、2003年に公開されました。
Puppy Linuxは、超軽量ディストリビューションとして知られています。またGPLライセンスで配布されているので、無償で利用することができます。
Puppy(パピー)とは子犬のことです。そのため Puppy Linux では、子犬がマスコットになっています。
Puppy Linuxは、世界的に人気のあるディストリビューションで、今では各国の言語に翻訳されています。
日本語にも翻訳されていて、2007年頃から普及しています。
・Puppy Linux 日本語版
・Puppy Linux 公式ウェブサイト(英語)
Puppy Linux の一番の特徴は、他のディストリビューションと比較して、とても軽いということです。
そのためスペック(性能)の低いパソコンでも、動作する可能性があります。
2009年11月現在の時点では、Puppy Linux の動作条件は、CPU「Pentium 166MMX」、RAM「128MB」、CDROM「20倍速以上」となっています。
RAMは64MBでも動作しますが、動画はキツイです。256MB以上あると快適に動作します。
西暦2000年前後のパソコンでは、まだRAMが64MBの機種が多いので、もうちょっとだけ新しい時期のものなら問題ありません。
試しに64MBのパソコンにインストールしてみましたが、何とか動きます。テキストエディターなどの基本的なソフトウェアを使うくらいなら、64MBでも大丈夫です。
しかし Youtube などの動画サイトは、128MBでもキツイですね。256MB以上をおすすめします。
Puppy Linux は、Live CDとして提供されているので、OSをCD-ROMから起動することができます。
したがって、ハードディスクにインストールしなくても使えます。もちろんインストールすることも可能です。
また Puppy Linuxは、RAMを使う仕組みなので、RAMの容量があれば、ハードディスクが無くても動作します。
でも個人設定を保存したり、Swapパーティションを使いたい場合には、ハードディスクが必要です。
Puppy Linuxを入手するには、日本語版のWebサイトにアクセスして、「ISOイメージファイル」をダウンロードします。
そのISOイメージファイルをCDに焼けば、Live CDとして使えます。
単なるコピーではダメです。ちゃんとライティングソフトウェアを使って、CD-Rにデータを書き込んでください。
Puppy Linux の入手方法、準備、起動方法については、上記の日本語版Webサイトで詳しく説明されています。
Puppy Linux は手軽なので、Linux初心者の入門用としておすすめです。古いパソコンを再活用するのにも向いています。
あなたの家に眠っているパソコンを使って、Linuxデビューしてみませんか?