Ubuntuというのは、元々はアフリカの言葉で、「他者への思いやり」とか「皆があっての私」といった意味があるそうです。
Ubuntuを支援しているマーク・シャトルワース氏が、南アフリカ生まれです。
Ubuntuは使いやすさから、最近は最も人気のあるLinuxディストリビューションの一つとなっています。
Windowsと比較しても遜色ありません。
Ubuntuは、無償で提供されているOSで、Ubuntuコミュニティで開発されています。
そのUbuntuコミュニティは、マーク・シャトルワース氏が創設した Canonical Ltd. という会社から、資金提供を受けて開発しています。
またUbuntu財団(1,000万米ドル)も創設されていて、もしもの時に備えています。
そのためUbuntuは、将来に渡っても無償で提供が継続されるので、安心して利用できると言われています。
ユーザーにとっては、OSが無償でずっと使えることは、大きな魅力です。
もちろんビジネスでの利用も無償です。
OSのライセンス料が不要な分、パソコンにかかる費用が安くて済みます。これは長い目で見れば大きなメリットです。
さらにUbuntuは、「定期的にリリースする」(半年ごと)と宣言しているので、常に最新版のOSに、無償でアップグレードできるのも魅力です。
さらに、無償セキュリティアップデートが3年間(デスクトップ)あるので、セキュリティー面でも安心です。
Ubuntuには、コードネームやバージョンがあり、サポート期限が決められています。
サポート期限が期限が終了する前に、新しいバージョンのUbuntuを入手してインストールすれば、継続して使い続けることができます。
Ubuntuは、ノートパソコン、デスクトップ、サーバーに利用することができます。サーバー版は、ダウンロードするファイルが別なので注意してください。
Ubuntuは以下のWebサイトから、ダウンロードして入手することができます。
・Ubuntu Japanese Team
ダウンロードするファイルは、「ISOイメージファイル」となっています。
そのISOイメージファイルを、ライティングソフトウェアを使って、CDに書き込めば、Remix CDとして使えます。
あとはOSをCD-ROMから起動することができます。
しかもUbuntuは、面倒な初期設定が全て済んでいるので、Linux初心者でもすぐに使い始めることができます。
それにUbuntuには最初から、無償で使えるアプリケーションが数多く含まれています。ワープロや表計算など、すぐにでもビジネスで使うことができます。
フリーソフトウェアライブラリも充実していて、必要なら数千種類のソフトウェアの中から選んで、簡単にインストールすることもできます。
よく使うソフトウェアのほとんどが、無償で利用できるのも、Linuxならではです。
ただ、Ubuntu のシステム要件を読むと、2009年11月現在では、「少なくとも256メガバイトのRAM」と書いてあります。
ハードディスクにインストールする場合は、384メガバイトのRAMが必要です。
2006年ごろのWindows XP パソコンなら、512MBのRAMが搭載されているので、問題なく動作します。
それ以前のパソコンで、もしメモリーが少ない場合は、Puppy Linuxなどの軽量版のLinuxを検討したほうがいいでしょう。