USBメモリーにLinux環境を構築しておけば、Windows環境をいじることなく、Linuxを試すことができるので、初心者にオススメです。
Linuxは、ディストリビューションによっては、LiveCDが作成できるものがあります。これらは 1CD Linuxと呼ばれることもあります。
LiveCDは便利なのですが、持ち運びに不便だし、OSの起動に時間がかかります。
それにCD-ROMでは、設定などの変更を保存することができません。
ハードディスクに保存することは可能ですが、Windows環境(ハードディスク)を、まったくいじりたくない場合には、不向きです。
LinuxのLiveCDを作成するにしても、初心者にとっては、手間がかかります。
まず、LiveCDに対応しているLinuxディストリビューションのイメージファイル(.ISO形式)を、ダウンロードして入手しなければなりません。
そしてライティングソフトウェアを使って、CD-R、CD-RW、DVD-Rなどの光ディスクに書き込む必要があります。
その点、USBメモリーなら、コンパクトなので持ち運びに便利だし、CDに比べるとOSの起動時間が速いです。
また設定などの変更をUSBメモリーに保存することができるので、ハードディスクに影響を与えずに済みます。
LiveCDの場合は、Linuxディストリビューションのバージョンが更新するごとに、新しくCDを作り直さなければなりませんでした。
CD-Rなどのメディアが、もったいないですよね。
USBメモリーなら、何度でも書き換えが可能なので、無駄になりません。これもメリットの一つです。
したがって、普段はメインでWindowsを使い、たまにLinuxを使いたいユーザーには、USBメモリーにLinuxをインストールしておく方法をオススメします。
最近は、USBフラッシュメモリもだいぶ安くなってきました。4GBの容量なら、1,000円前後で買えます。
Linuxを試すだけなら、安いUSBメモリーで十分です。探せば1,000円以下のUSBメモリーも結構あります。
家電店のチラシに、特売で掲載されていることもあります。
USBメモリーは、何度でも書き換えが可能です。1本あれば、いろんなLinuxディストリビューションをインストールして、試すことが出来ます。
このようにメリットが多いUSBメモリーですが、実はLinuxをインストールするまでには、LiveCDを作成するより、手順が多いことが欠点でした。
LiveCDでLinuxを起動した後に、Linux側でUSBメモリーにインストールする必要があったからです。
まったくのLinux初心者には、少し難しいと思います。
しかし最近は、Windows上で、直接USBメモリーにLinuxをインストールできるソフトウェアが増えてきたので、すごく簡単になりました。しかも無料で利用できます。
今では、LiveCDを作成するより、USBメモリーに直接インストールするほうが、楽なくらいです。
次回は無料ソフトウェアを使って、簡単にUSBメモリーにLinuxをインストールしてみます。その具体的な方法について、詳しく説明します。