その証拠にハードディスクを無しにして、代わりにUSBメモリから起動するパソコンを自作しても、ちゃんと動きます。
ただしパソコンのBIOS(Basic Input/Output System)が、USBメモリからの起動に対応している機種に限られます。
古いパソコンでは、USBメモリからの起動に対応できないこともあります。
WindowsXPがインストールされていたパソコンは、USBメモリから動く可能性が高いです。
Windows2000がインストールされていたパソコンは、微妙です。動かないことが多いです。
また、多くのパソコンでは、CD-RからLinuxを起動できます。
しかしCD-Rから起動すると、パソコン本体のメモリーを消費するので、メモリーに余裕がないと動きが遅くなります。
そのため、CD-RからLinuxを起動する場合は、ハードディスクをスワップ(swap)領域として使うことが一般的です。
またはメモリー消費の少ない、軽量タイプのLinuxディストリビューションを使うかです。
USBメモリから起動する場合は、USBメモリの容量の一部をスワップ領域に指定することが可能です。
LinuxをUSBメモリにインストールする時に、パーティションを区切り、フォーマットを指定しますが、そこで設定できます。
・パーティション partition 記憶領域の区分のこと
・フォーマット format 形式のこと
ハードディスクが無くても動くメリットとしては、
・ハードディスクの費用が不要になる。
・ハードディスクが壊れたパソコンでも使えるかもしれない。
・Windowsパソコンでも、ハードディスクにアクセスしないので、安心してLinuxを使える。
などがあります。
【補足】
Linuxならハードディスクが無くてもパソコンが動く特徴を活かし、こんなことができます。
例えばWindowsパソコンが起動しなくなった場合、LinuxをUSBメモリから起動して、大事なデータを救出できる可能性があります。
テクニックとして覚えておくと、いざという時に役立つかも知れません。
ハードディスクが完全に壊れた場合は無理ですが。